決算特別委員会ー上下水道局ー(10月9日) | 議会発言記録

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2018.11.09

決算特別委員会ー上下水道局ー(10月9日)

 ◆委員(加藤昌洋) 

 私の方から,本日は琵琶湖疏水に関連する事業について2点ほど質問させていただきたいと思います。
 まず1点目,琵琶湖疏水の通船の復活事業についてですが,30年度の春から本格的に事業が開始されたということで,29年度はそれに向けたいろんな取組があったと思います。30年度に入って本格運航されて非常に好調で,今,秋の分の予約も行われておりますけれども,予約の状況を見ておりますと,ほとんど満席になっていて非常に好調ということで,かなり順調に事業が進んでいっているのではないかと思います。まず,今年度から始められて現在に至るまで,どういう風に感じておられるか,まず第1点,初めに聞きたいと思います。

 ◎総務部長(今井邦光) 

 琵琶湖疏水の通船復活事業についてでございます。こちらの事業につきましては,平成27年度から5回にわたりまして試行ということで準備を重ねてまいりまして,この春から実施主体につきましても琵琶疏水沿線魅力創造協議会という団体,こちらが主催団体なんですが,京都市,大津市,滋賀県,観光協会,商工会議所,あるいは民間企業で構成しておりますが,こちらの協議会の方で事業主体となり本格運航という形で開始をしておるところでございます。春の実績でございますが,3月29日から運航日数で言いますと48日間運航いたしまして,乗船率につきましては98.1パーセントということでほぼ完売に近いという状況でございます。それから,秋の運航でございますが,実はこの週末の10月6日から秋の運航を開始しておりまして,11月28日までの運航日数としましては40日間ということで,これも当初予定から6日間急きょ日数を追加しておるんですが,40日間の運航を行う予定にしております。現状でございますが,委員の方から御紹介ありましたように,予約状況としてはかなり満席に近い状況ということで,数値自体はなかなか出てないんですが,春の乗船率とほぼ近い状況であろうかという風に考えております。
 以上でございます。

 ◆委員(加藤昌洋)

 乗船率も非常に好調ですし,また先日の新聞には,日本商工会議所の観光振興大賞に商工会議所の事業として評価を受けておられるということで,非常にいい事業だと思います。秋もその期間については,基本的に火曜日,水曜日が休みで,ただ平日の上り下りを見ても全部かなり満席に近いということで,今後この火曜日,水曜日とか空いているところを埋めていくのは,人手とかメンテナンスとかを含めて可能なのか,やっぱり今で手一杯なのか,そこら辺はどういう風に考えておられますか。

 ◎総務部長(今井邦光)

 現時点での運航のスケジュールでございますが,こちらにつきましては冒頭申しましたように,過去5回の試行事業を踏まえて,あとは旅行事業者等の需要予測,あるいは人員の確保も含めた採算性,そういったものを総合的に勘案して今年度こういう形で設定しておるところでございます。春,実際にやってみて非常に好調であったということも含めて,参画する関係者の方からは,やはりもう少し日数を増やせないかというような声も上がっているのは事実でございます。具体的にはもう少し様々な観点からの検討は必要になってこようかとは思いますが,特に採算面,あるいは人員,機材の取り回し,そういったものをしっかりと検証したうえで関係者の合意が得られれば,日数の拡大といったことも今後検討は必要になってこようかと思っております。

  ◆委員(加藤昌洋)

 過去の議事録を見ていると,色々収益性とかしっかりとお客さんは乗ってくれるのかとか,かなり心配の声も一部ではありましたけれども,蓋を開けてみたら絶好調ということで非常にうれしいことで,これも観光と結び付いて,京都のいろんな魅力を見ていただけるということでいいことだと思うんですけども,もう1点,その疏水関係で,結局通船を見てもらってそこから琵琶湖疏水に関連するいろんな所も見ていただけたら,京都の水事業の歴史も考えていただけるんじゃないかなということで,その一つの大きなところが水路閣でもあると思うんですけども,これは直接的には決算と関わらないんですけども,水路閣の疏水分線の西側付近で7月末から実施されてきた地盤等の動態調査を継続して実施するためにこの付近の通行止めを行われているということで,今年度末までそれを延長されるということになったと思います。こういうことで水路閣の隣の所,のり面の所がちょっとした通路になっていると思うんですけども,そこが通れないということでそれが延長されるということで,現在の状況について,どういう状況になっているのかお聞かせ願いたいと思います。

  ◎水道部長(伊木聖児)

 今先生から御指摘ありました水路閣の西側部分ののり面の所で調査を継続すると,年度末まで延長するということでございます。この部分につきましては当局におきまして,これは平成20年になるんですけれども水路閣本体の方に亀裂が発見されたということで,そのときは緊急防護工事であるとか詳細の調査を実施いたしまして,また学識経験者の意見も踏まえながら平成24年度から水路閣本体部分と,今言いました西側部分ののり面につきまして定期的に観測を行ってきたところでございます。これまでの観測の結果では特に目立った動きというものはなかったということですけれども,本年6月に観測した際にはこの西側のり面におきまして観測点が一定方向,同一方向に動くという事象が現れましたことから,地滑り等のおそれも考慮いたしまして詳細調査を実施することとしたものでございます。水路閣本体につきましては,これまでの観測結果におきましても特に目立った変化がなく,異常がないという風に考えております。

   ◆委員(加藤昌洋)

 水路閣本体については問題ないということですけども,7月末から詳細調査に入られているということで,具体的にどういう調査をやっておられて,結果は現在どういうものが得られたのか。9月までであった詳細調査が継続して行われているということで,どのような判断に基づいているのか,その3点についてお伺いしたいと思います。

  ◎水道部長(伊木聖児)

 まず,7月末から行っております詳細調査につきましては,これまで定期的に行っておりました調査につきましては西側部分ののり面に設置しております水路の上,こういった所に観測点を設けまして動きを観測しておりました。これは7月末からの詳細調査におきましては,動きをより詳細に把握するために水路上に計測機器を設置して頻度を上げてその動きを観測するということと,それとのり面の部分につきましても,また機器を設置して地盤の動きを観測しているところでございます。これらの調査で引き続き複数の観測点の動きを観測いたしまして,地滑り等の危険がないかどうか確認するということですけれども,今回調査を継続するということにつきましては,一定これまでの結果では特に目立った動きがないということですけれども,やはり6月に測った部分での一定方向に変異をしていたというところの原因というのが今のところ特定できていない状況でもございますので,この時点でもう調査を終了して通行を再開するという状況にはないという風に判断をいたしまして,今回,年度末まで調査を行う,継続するということで判断したものでございます。
 以上でございます。

  ◆委員(加藤昌洋)

 現状では特段緊急的な問題はないということですけども,今後調査において色々と動きがあった場合,のり面もそうですし水路閣をどういう風に保全していくかという課題も出てくると思いますけども,そういった点についてはどういうお考えを持っておられますか。

  ◎水道部長(伊木聖児)

 今後の調査の結果で例えば動きがあったという風なこと,そういった場合の対応ですけれども,現在のところ水路閣本体には先ほども言いましたように異常が認められていないということですけれども,今後もその動きというものが継続するとなりましたら,またこの水路閣の方にも影響が生じる可能性というのは否定できないものがございます。今,委員に御指摘いただきましたように,その調査の結果によりまして,やはりのり面の部分の補強が必要かどうか,その必要性について今後も観測データを踏まえながら十分に検討してまいりたいという風に考えております。

  ◆委員(加藤昌洋)

 あの一帯で水路閣は景観を構成している非常に大切な構造物でもありますし,産業の面でも非常に大事な遺産であるということで,インクラインとか蹴上発電所もありますし,そういった点も含めて産業遺産としても文化資源としても大事にしていただきたいと思います。来年度には琵琶湖疏水記念館がリニューアルされるということで,大事にしながらも上下水道局が持っている施設を産業観光局とも連携しながら,こういった事業を観光につなげていただくことも非常に重要だと思いますし,観光を通して京都の近代の歴史を知ってもらえるいい機会になると思いますので,そういった連携事業もしていく必要があると思いますし,実際やられていると思いますけども,今後の展開について最後にお伺いしたいと思います。

  ◎総務部長(今井邦光)

 私どもの施設の観光等との関わりについてでございます。冒頭御質問いただきましたように,この春から本格運航を開始しております通船事業については非常に好評ということでございますが,ただ厳しく見た場合,最初だからということもやっぱり危惧するところでございます。私どもとしましては,疏水周辺におきましては水路閣はじめインクライン,様々な産業遺産がございますし,できればそういったものを有機的につなげるといった中で,通船事業で言えばそれが一過性にならずに継続的に人気を得ていただく,それが私どもの事業を知っていただいて,ひいては観光につながると,そういう流れと言いますか,有機的な流れになるようなことを目指していきたいと思っておりますし,そういった観点から,国の方から内閣府の補助金,交付金ですが,地方創生推進交付金というものを昨年度から頂いておりまして,去年はそれで通船の船を作らせていただいたわけですが,その資金も活用して,そういった様々なソフト事業も今展開をしておるところでございます。その事業の展開に当たっては産業観光局あるいは区役所等も連携しておりますし,私ども単独でやるのではなく関係部局,あるいは民間の事業者の知恵を頂きながら,全体としてそこの活性化になるような形で有機的に展開をしてまいりたいと考えておるところでございます。
 以上でございます。

  ◆委員(加藤昌洋)

 楽観視はしてないということで非常に緊張感を持っておられると思いますし,今後の展開も含めて,観光だけではなく京都の水の歴史というのをしっかりと知ってもらえる非常にいい機会となると思いますので,そういった事業についても,予算の額としては全体の額に対しては非常に少ない金額ですけども,しっかりと続けていただきたいと思います。
 もう1点,鉛製給水管についてやろうと思っていたんですけども,かなり議論が出尽くしたと思いますので,本日は以上で終わりたいと思います。

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