まちづくり委員会(7月6日) | 議会発言記録

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2017.08.06

まちづくり委員会(7月6日)

 ◆副委員長(加藤昌洋) 

 時間も大分たっていますし,数々意見が出ていますので,私からは2点に絞って質問させていただきたいと思います。
 まず,今回,先ほども森川副委員長の方から寺社を中心とした新たな11箇所の指定ということがあったんですけども,丁度今,祇園祭が始まっておりますし,私は中京区選出で,実際,祇園祭にも,はやし方としても,みこしの担ぎ手としても参加させていただいているんですけども,例えばみこしが通って行く中で,じゃ,どこが一番きれいやと言ったら,私としては,花見小路を下がって行く所を一杯の担ぎ手がみこしを担いで行くというのが夕日に照らされて一番きれいやと思いますし,祇園祭で言うと,室町通,新町通であるとか,田の字地区の中,町内から出て行くとき,町内に戻って行くとき,そういうところがきれいやと思うんですが,そういったイベントのときに,イベントと一体となって眺望をどう守るかという視点も,今後,考えていく必要があるのかなと。やっぱりビルの中をみこしとか山鉾が通って行くというのは趣がないなと,そういう風に思うんですが,そういった視点,今回,この素案には入ってないですし,今回の条例制定に向けて入っていくかは分からないんですけども,長期的な視点で,間もなく文化庁も京都市に来るということもありますし,文化と景観を一体的に考えていくという視点は京都市として,今後,持っていくのか,その考えをお聞かせください。

 ◎都市景観部長(山本一博) 

 今回は寺社とその周辺の景観という形で取りまとめをさせていただきましたけれども,御指摘いただきましたように,様々な行事,京都にはたくさんあります。そういうところのバックグラウンドとなる景観が残念な状況というのは確かに御指摘点としてはあるなという風に思いました。
 ただ,既存の眺望景観創生条例にも今回の寺社の景観を守るための取組にも,そういう行事の背景についての視点場の観点が実はありませんので,今,制度化するということはできないかなと思うんですが,ただ,先ほどもちょっと申しましたが,この眺望の条例は提案ができるようになっております。もちろん視点場を指定すると周辺の皆さんには規制が掛かりますので,規制を受け入れてでも,やっぱりその眺望は守らなあかんねというような機運が,将来,起こるようなことがあれば十分考えられることかなと思います。
 以上です。

◆副委員長(加藤昌洋) 
 なかなか規制の面で色々と合意を取っていくというのは非常に厳しいところもあるんですが,実際,なくなってから失ったものの大きさに気付くものであって,よく祭りの関係者の人でも,昔はああやったんや,あれがきれいやったんや,あれが楽しかったというのがどんどんなくなってからあれが良かったと。じゃ,それを守るためにどういう取組が実際できてきたんやというと,それがなかなかできていなかったのが経済成長の中で実態としてあったと。どう合意を取っていくかというのは非常に厳しい問題はあると思うんですけども,やっぱり京都市として方針をしっかり立てて,守るべきところにはきっちり規制を掛ける。そして,規制を掛けたからには京都市としても最大限の援助,努力をして京都市も関わっていく,そういう取組をしていかないと,後でああやっておけば良かったなでは景観というものは取り戻せないと。じゃ,その後にどうするのと言われてもどうしようもないと。そうなってからでは私は遅いと思いますし,市民の皆さんからその機運がという話もありましたけども,そうじゃなくて,京都市としても機運を盛り上げるために,このままでいいんですかという課題をしっかりと投げ掛けていかないと,失ってから,ああ,なくなってしまったと気付いてしまうと。そうなってはいけないと思いますので,その点についてはしっかりと検討していただきたいですし,市民の皆さんがという,ある意味,お任せではなく,しっかりと京都市として働き掛けをしていただきたいと思います。これは要望とさせていただくんですが,答弁があれば答弁していただきたいですけども,2点目に入りたいと思います。
 2点目はゾーンの話,規制の網をどう掛けていくかという話が種々あったんですけども,やっぱり京都というまちは今,私は,厳しくすべき所と緩くすべき所のゾーンの色分けがまだまだ,その濃淡の差が薄いのかなと。私の理想としては,やっぱりヨーロッパの市街地と旧市街地がくっきりと分けられて,守るべき町並みと,それと対になって,ここはしっかり開発して新しいまちをつくっていくというような,そのきっちりとしたゾーン分けをしていかないと,歴史のまちを守りながら,京都は近代的にどう発展していくかという両方が成り立っていかないと思います。
 そのゾーンを,それも市民の合意が必要と言われるかと思いますけども,厳しくするところは厳しくする。田の字地区であったりとかはなかなか厳しいかもしれません。南のエリア,例えばらくなん進都とかはもっと緩くする,開発をどんどんしてくださいみたいなやり方をしていかないと,産業の発展と町並みの保全というのは保たれていかないと思いますけども,その点については今後をどのように考えておられますか。

◎都市計画局建築技術・景観担当局長(松田彰) 
 まず1点目の,文化と景観の関係でございます。
 委員が御指摘のとおり,例えば観光につきましても,これまでの単に見るだけの観光から体験する観光なども増えてきて,消費が物消費から事消費に移行しつつあるというような言われ方もしているかと思います。
 ついては,文化につきましても,その背景となる景観を守るというのが,これまで私たちが中心的に取り組んできて,今回も歴史的景観という形で取り組んでいることでございますけれども,今後,文化を育んでいること,人の動き,活動,こういったことを景観面でどういう風に支えていけるのか,これは文化の担当部署とも一緒に,どういうやり方があるのかは更に研究を進めていきたいという風に思っています。そういう意味では,今回の取組を更にこれからも進めていきたいというようなことで思っているところでございます。
 次に,とりわけゾーンのことで御指摘なり御意見を頂きました。
 先生がおっしゃいますように,いろんなゾーンで物事をはっきり分けていく,こういった考え方は大事かと思っております。そういうことで,都市計画,それから景観におきましても一定のエリアを区切っていろんな事柄に取り組んでいるところでございます。
 もう一方で,京都の歴史的な市街地の形成の経過といたしまして,歴史的市街地などではいろんなことがその市街地の中で行われていると。職住共存というような形の中で活動が営まれていたりとか,南部におきましても,例えば街道筋の市街地の形成でありますとか,いろんな経過なり歴史なりがある中でつくられてきているかと思います。そういった中で,このエリアはどうしていくのかという将来像を描いて,その将来像に向かってそのエリアを整理していく,創造していく,こういった取組が大事かと思っています。
 そういった中で,平成19年の新景観政策では大きなゾーニングをする中で取り組んできて,市街地の中での京都ブランドを一定作ってこれたのではないかなという風に思っております。
 ただ,それだけで十分なのかということでは,いろんな先生方からも御指摘がありますように,更に振り返りながらこれからのことを考えていかないといけないと。それはそのとおりだと思っております。その中の一つとして,ゾーニングというような考え方の中で整理していく部分があるのかないのか,これはこれからの議論をしっかりしていきたいという風に思います。
 そういう意味で,10周年を迎えてということで,そちらにこかしているわけではないんですけれども,更にこれからの創造に向かって議論をしていきたいという風に思っているところでございます。どうぞよろしくお願いします。

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